腎臓病の治療の原則

 腎臓病の中でも多いのが腎炎・ネフローゼ・糖尿病性腎症・腎不全などです。腎臓病は一部の急性疾患を除いて 通常 一端機能が低下してしまうと元には戻りません。しかも確実に進行していき 最終的に「慢性腎不全」となり それが限界になると人工透析が必要になります。
★腎臓病の治療の原則★(1)安静・保温 (2)食事療法 (3)薬物療法
○腎臓病の薬物療法について
 腎臓病における薬物療法は、むくみや高血圧などの症状の改善を目的とした「対症療法」と、腎臓病の発症要因となる免疫系や血液の凝固系の異常に対する「原因療法」の2本だてで行われます。
・対症療法
 降圧薬:腎炎の悪化要因の1つである高血圧を改善させる治療薬。
 利尿薬:尿の排泄をスムーズにする薬剤で、乏尿やむくみ(浮腫)の改善に用いられます。
 高脂血症改善薬:腎臓病においては高脂血症などの合併症がみられることが多く、この場合、高脂血症改善薬が用いられます。
・原因療法
 副腎皮質ステロイド(ステロイド):腎臓病で尿たんぱくの多い原発性糸球体腎炎や、全身性エリテマトーデスによるループス腎炎に対しては、第一選択薬としてステロイドが用いられます。
 免疫抑制薬:ネフローゼ症候群、急速進行性糸球体腎炎、IgA腎症、ループス腎炎などに使用されます。
 抗血小板薬と抗凝固薬:糸球体腎炎では血小板の粘着や凝集あるいは凝固系の亢進(血栓ができやすくなる)現象がよくみられるところから、ジピリダモール、塩酸ジラゼプなどの抗血小板薬や、ヘパリンやワルファリンカリウムなどの抗凝固薬が用いられます。

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腎臓病の症状の”むくみ”について

・”むくみ”と肥満は違う!
 むくみは体の水分が異常に増加した状態であり、肥満とは脂肪分が増えることです。区別するには、むくんでいると思われる部分、特に足のすね等を数秒間強く指で押し付けてみましょう。へこみが出来れば”むくみ”です。肥満の場合にはこのようなへこみは出来ません。
 ひどい”むくみ”の場合には3〜4日で10kgも体重が増加することもありますが、肥満の場合にはここまで極端な事はありません。
・”むくみ”はどうして起こるのでしょうか?
 毛細血管の血圧が上昇する場合、血管の中のタンパク質の濃度が低下する場合、毛細血管がタンパク質や水分を通しやすくなった場合に”むくみ”が起こります。
・むくみと腎臓病との関係は?
むくみの原因として腎臓病は最も多いものであり、むくみが出たら、まず腎臓病でないかどうかを調べる必要があります。重症の腎臓病で尿があまり出ないのに、普通に飲み食いすれば、体に水分が貯ってむくむのは当然です。しかしこのような腎臓病は、腎不全、あるいは急性腎炎やネフロ−ゼ症候群などに限られます。最も多い腎臓病である慢性腎炎では一般にむくみは見られません。

透析療法とは

 透析療法の心構えとしては(透析を始めるということは)、“新しい生活を始める”という事です。腎臓病という相手と別れて、透析という新しい相手と共に生活するようなものです。ですから、“腎臓病は治った”と思って下さい。腎不全の時のような安静は不要です。他に合併症が無ければ激しい運動も可能です。
 腎不全が進行すると体内の水分や電解質の調節が乱れ、老廃物を排泄できないためにクレアチニンや尿素などの “ゴミ”が体にたまるようになります。透析は、この “ゴミ”や余分な水分を取り除き、電解質の濃度を調整する、腎臓と同じように細胞外液の量と組成を維持するのが主な仕事です。
 透析の具体的な方法としては、血液を体の外に流し出し、ダイアライザ&ェな水を透析液に洗い流したり、こし出したりします。
 透析は 通常一週間に2〜3回 一回4〜6時間おこなわれます。
 透析を始めたときの食事管理は おこなう前より蛋白質の制限は解除されますが 尿量が減るため「減塩・カリウム・リン・水分」は厳重に制限されます。
★透析食の食事療法★(目安として)
 高カロリー 標準体重×35〜45kcal/日 
 蛋白質   1.0〜1.2g/体重(kg)(週3回透析)プロテインスコアの高い 
 脂肪    エネルギーの30〜35% (動物性脂肪を控える)
 減塩    5〜8g/日(高血圧や浮腫があると制限が厳しくなる)
 低カリウム 40〜50mEq/日 (週3回透析)
 低リン   800〜900mg/日以下
 水分制限  透析間の体重増加を5%以下にする。

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Copyright © 2008 腎臓病の症状って本当にないんです!